5分でわかる!古代の朝鮮は「中国」?
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「古代の朝鮮半島」です。紀元前2世紀頃からの朝鮮半島の様子を学習します。
前190年に衛氏朝鮮が成立
朝鮮半島最初の王朝は、 衛満 (えいまん)が建国した 衛氏朝鮮 です。衛満は、中国の 燕 という国の人物です。古代中国の戦国時代で勉強した 戦国の七雄 を覚えていますか? 韓/魏/趙/秦/楚/斉/燕 の七国です。衛満は、このうちの1つ 燕 の出身でした。
紀元前190年に成立した衛氏朝鮮は、紀元前108年に滅亡しました。滅ぼしたのは 前漢 の 武帝 です。衛氏朝鮮を滅ぼした武帝は、その後 朝鮮半島を支配しました。
中国の支配下で、朝鮮4郡が置かれる
前漢の支配下に入った朝鮮半島には 朝鮮4郡 が置かれました。朝鮮4郡とは、中国が設置した 朝鮮半島支配のための拠点 だと思ってください。4つの郡のうち、重要なのは 楽浪郡 (らくろうぐん)です。ちなみに「郡」の字を「群」と書き間違えないよう注意してくださいね。
楽浪郡は現在の 平壌 (ぴょんやん)付近に置かれ、漢の政治・文化を朝鮮に伝道しました。しかし、313年に 高句麗 という国に滅ぼされてしまいました。
漢が滅亡し、朝鮮独自の国が成立
長い間中国の支配を受けて来た朝鮮でしたが、漢王朝が滅亡して 中国人の影響力が低下 すると、次第に 朝鮮独自の国 が形成されるようになりました。
当時、朝鮮半島南部には 馬韓 ・ 弁韓 ・ 辰韓 と呼ばれる3つの地域がありました。こちらを見てください。
これら3つの地域では、それぞれに王朝が誕生しました。馬韓には 百済 (くだら/ひゃくさい)、辰韓には 新羅 (しらぎ)、弁韓には 任那 (みまな)という国が、それぞれ誕生したのです。
馬韓は百済に、辰韓は新羅によって統一されました。ただし、弁韓だけは事情が違います。この地域には強力な統一王朝が登場しなかったのです。いくつか成立していた王朝をまとめて、 加羅 (から)もしくは 加耶 (かや)と呼んでいます。
最終的に、加羅は 新羅によって征服されてしまいます。 こうして朝鮮半島南部には 百済 と 新羅 が並び立つことになりました。
中国周辺地域史、第3回。
今回は「朝鮮半島の分裂の時代」について勉強します。