高校生物
5分でわかる!小脳の構造と働き
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この動画の要点まとめ
ポイント
小脳の構造と働き
これでわかる!
ポイントの解説授業
小脳は、運動調節と平衡の中枢を担う重要な脳の一部です。
また、大脳の後ろに隠れるような位置にあります。
小脳の断面図を使って詳しく見ていきましょう。
左右の小脳半球を橋がつなぐ
これは、ヒトを後ろから見たときの小脳の断面図です。
左右に分かれるように、大きな溝が入っていることが特徴です。
図の上部が膨らんでいるのが分かりますか?
この部分を橋といいます。
橋とは、左右の小脳半球の神経繊維が交連する場所です。
左右の小脳半球は、互いに独立して働いているのではありません。
橋がそれぞれに情報を行き来させているため、小脳は全体として機能することができるのです。
小脳=皮質+髄質
小脳の構造は、大きく2つに分けることができます。
皮質と髄質です。
皮質は、小脳の表面をおおっている色の濃い領域です。
ここは灰白質とも呼ばれ、神経細胞の細胞体が多く集まっています。
髄質は、小脳の内側を占める色の薄い領域です。
ここは白質とも呼ばれ、神経細胞の軸索や神経繊維が集まっています。
大脳も、小脳と同じような構造になっていましたね。
大脳の脳梁に相当する部分が、橋なのです。
小脳からの情報は、運動情報の経路の途中で統合されます。
そのため、私たちは体全体の運動をうまく調節することができるのです。
小脳と橋について見ていきましょう。