5分でわかる!等圧線と風
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この動画の要点まとめ
ポイント
等圧線が集まっているところほど風が強い
まず、図の中には、波のような線がたくさんかかれていますね。
この線を 等圧線 といいます。
等圧線とは、同じ気圧の地点を結んだ線でしたね。
気圧の単位はhPa(ヘクトパスカル)でした。
等圧線は、4hPaごとにかかれています。
試しに等圧線を読んでみましょう。
図の中を見てみると、「低」という文字の近くに、「972」という数字がかかれていますよね。
これは、低気圧の中心の気圧が972hPaである、という意味です。
中心から1つ外の等圧線は、972+4で976hPaを表します。
同様に、もう1つの外の等圧線は、976+4で980hPaですね。
それでは、等圧線をかくと、どのようなメリットがあるのでしょうか?
天気について私たちが知りたいことは、「天気が晴れなのか雨なのか」です。
低気圧の中心は雨が降りやすかったですね。
つまり、 気圧が低いところほど、天気が悪くなりやすい わけです。
それに対して、気圧が高いところは、天気が良いことが多いといえますね。
他にも等圧線からわかることがあります。
それは 風の強さ です。
そもそもどうして風が起こるのか覚えていますか?
空気は濃いところから薄いところに流れます。
この空気の流れを風というのでしたね。
そして、等圧線は気圧、つまり空気の濃さを表していました。
実は、等圧線がどれだけ集まっているか、によって風の強さがわかるのです。
今、図の低気圧のまわり(中央右)には、等圧線が集まっていますね。
それに対して、中央左のあたりには、等圧線があまりないですね。
同じ距離を移動したときに、気圧が大きく変わるのは、等圧線が集まっているところですね。
つまり、 等圧線が集まっているところほど、風が強い といえます。
風について、もうひとつわかることがあります。
低気圧・高気圧のしくみを思い出しましょう。
低気圧には、まわりから風が吹き込みました。
高気圧からは、風が吹き出しました。
つまり、 風は高気圧から低気圧に向かって吹く のです。
このとき、低気圧の中心に向かって矢印をかけば、風をあらわせそうです。
しかし、これだけでは正確ではありません。
というのも、日本付近の風は右に曲げられてしまうのでした。
これは、地球の自転によるものでしたね。
この力を コリオリの力 といいました。
したがって、先ほどの矢印の先端を少し右に曲げることで、風を表すことができます。
このように、等圧線を使うことで、その地点の天気や風の強さ・向きを調べることができるのです。
図のような、少し複雑な天気図があります。
この天気図からどんなことが読み取れるのか、考えていきましょう。