高校化学
5分でわかる!単量体と重合体、重合度
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この動画の要点まとめ
ポイント
単量体と重合体、重合度
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、分子量が1万以上の化合物を高分子化合物と呼ぶことを学習しましたね。
実は、高分子化合物は、一定の構造の繰り返しによってできている場合が多いのです。
今回は、そのような繰り返し構造について学習していきましょう。
単量体(モノマー)が重合して重合体(ポリマー)
みなさんは、有機化合物のところで学習したポリエチレンを覚えていますか?
ポリエチレンとは、たくさんのエチレンC2H4が繰り返し結合したものでした。
まさに、ポリエチレンは高分子化合物であったわけですね。
図で表すと、次のようになります。
なんとなくイメージがわかったところで、高分子化合物に関する用語を紹介していきます。
ポリエチレンにおいて、エチレンは、繰り返しの構成単位となったものです。
このような比較的小さな分子のことを、単量体またはモノマーといいます。
これに対して、ポリエチレンは、エチレンという単量体の結合によって生じたものです。
このような高分子化合物のことを、重合体またはポリマーといいます。
そして、単量体が繰り返し結合して重合体になることを、重合といいます。
モノマーが繋がり合ってポリマーをつくる
最後にもうひとつ、追加で覚えてほしいことがあります。
それは、高分子化合物の表し方です。
先ほどのポリエチレンを、通常の構造式で表すと、次のようになります。
ただし、こんなに長い構造式を毎回書くのは大変ですよね。
しかも、同じ構造を何度も書く意味はありません。
そこで発明されたのが、次の図の右の表し方です。
繰り返し単位となっている部分がカッコで囲まれ、右下にnとつけられていますね。
つまり、繰り返し単位の構造がn回繰り返されているというイメージです。
このnのことを、重合度といいます。
今回のテーマは、「単量体と重合体、重合度」です。