今回のテーマは、「様々な重合」です。

これまでにみなさんは、様々な重合について学習してきましたね。
付加反応が繰り返される付加重合、縮合反応が繰り返される縮合重合がありました。
この他の重合について学習していきましょう。

１つ目は、付加縮合というものです。
付加縮合とは、付加反応と縮合反応が交互に起こって重合するものです。

こちらは少し珍しい反応なので、用語だけ押さえておけば大丈夫です。
軽く例を紹介しておくと、別の授業で紹介する、フェノール樹脂と呼ばれるものがあります。
フェノール樹脂は、フェノールとホルムアルデヒドを付加縮合させ、それを加工することで作られるのです。

２つ目は、共重合というものです。
共重合とは、２種類以上の単量体を混合して行う重合であり、図で表すと次のようなイメージです。

白い分子と黒い分子が交互につながったようになっていますね。

付加重合の場合は１種類の単量体がつながりました。
それに対して、共重合の場合は、２種類以上の単量体がつながるわけですね。

３つ目は、開環重合というものです。
開環重合とは、文字通り環状構造を開くようにして、重合するイメージです。
図で表すと、次のようになります。

ちなみに、この反応は、ナイロン6という合成繊維の製法として、後で登場します。

これまでに学習した付加重合・縮合重合と整理して覚えておきましょう。