高校化学
5分でわかる!平均分子量

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この動画の要点まとめ
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平均分子量
これでわかる!
ポイントの解説授業

みなさんは、高分子化合物がどのようにしてできるのか、その構造について学習してきましたね。
今回は、高分子化合物に関する用語をひとつ紹介します。
高分子化合物は物質ごとに「分子量」が異なる

水や二酸化炭素のような分子では、分子ひとつひとつの分子量が決まっていましたね。
それに対して、高分子化合物にも、 「分子量」 という考え方はあるのでしょうか?

まず、高分子化合物において、結合している単量体の数は、重合度nで表されるのでしたね。
この重合度が、数字ではなく、文字nで表されているのがポイントです。

高分子化合物は同じ種類の物質であっても、それぞれnの値が異なるのでしたね。
重合度nの値が異なるということは、結合している単量体の数が異なるということになります。
そうなると、それぞれの物質ごとに「分子量」の値も変わってしまいそうですね。
高分子化合物は平均分子量で表す

それでは、高分子化合物の分子量は、水や二酸化炭素などのように表すことはできないのでしょうか?
実は、高分子化合物の分子量は、個々の高分子化合物の分子量の平均で表すことになっています。
この値のことを、平均分子量といいます。

ちなみに、次のグラフは、同じ物質について様々な分子量をもつものの分布を表しています。
横軸に分子量が示されていますが、かなりばらつきがあることがわかりますね。
このグラフにあるすべての物質の平均値をとると、「平均分子量」と示されているところに当たるわけですね。

今回のテーマは、「平均分子量」です。