高校化学
5分でわかる!糖類の分類単糖類の性質
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この動画の要点まとめ
ポイント
単糖類の性質
これでわかる!
ポイントの解説授業
単糖類といえば、加水分解によって分解されない糖類のことでした。
単糖類には他にどのような性質があるのか、見ていきましょう。
ポイントは、大きく3つです。
単糖類の性質① 白色の結晶である
まず、単糖類は、白色の結晶です。
単糖類に限ったことではありませんが、砂糖が白っぽいイメージで覚えておくとよいでしょう。
単糖類の性質② 水によく溶ける
前回、単糖類の構造を簡単に説明しました。
たとえば、グルコースの場合、分子内に5個のヒドロキシ基OHがありましたね。
そして、ヒドロキシ基は親水性の官能基であるため、ヒドロキシ基をもつ物質は水に溶けやすくなります。
このことから、単糖類が水に溶けやすいことがわかりますね。
単糖類の性質③ 還元性を示す(銀鏡反応、フェーリング反応)
最後にもっとも重要な性質を紹介します。
単糖類の水溶液は還元性を示します。
そのしくみは別の授業で紹介しますが、物質の還元性を確認する方法を思い出しておきましょう。
大事なのは、銀鏡反応、フェーリング反応です。
銀鏡反応とは、単糖類をアンモニア性硝酸銀水溶液に加えて加熱すると、銀が析出するというものでした。
それに対して、フェーリング反応とは、単糖類をフェーリング液とともに加熱すると、酸化銅(Ⅰ)の赤色沈殿が生じるというものでした。
この2つの反応は、どちらもアルデヒドの還元性を確認するときに登場しましたね。
今回のテーマは、「単糖類の性質」です。