高校化学
5分でわかる!マルトース
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この動画の要点まとめ
ポイント
マルトース
これでわかる!
ポイントの解説授業
糖類については、単糖類・二糖類・多糖類という分類がありました。
前回までは、グルコースやフルクトースなど、単糖類の構造や性質を紹介してきましたね。
今回からは、二糖類について学習していきましょう。
マルトースは、α-グルコース2つからできる
二糖類とは、加水分解によって単糖類2分子を生じる物質のことでしたね。
逆に言えば、単糖類が2つ結合すれば、二糖類になる可能性があるのです。
このしくみについて、詳しく見ていきましょう。
次の図のように、α-グルコースを2つ用意しました。
マルトースは、1位と4位が脱水縮合
みなさんに注目して欲しいのは、図の中央です。
片方のヒドロキシ基のHと、もう一方のヒドロキシ基が枠で囲まれていますね。
実は、この2つが結合して、水分子になります。
その水分子が取れることで、残りの部分がつながります。
これはまさに、脱水縮合ですね。
できあがった二糖類を、マルトースといいます。
ちなみに、マルトースは麦芽糖と呼ばれる場合もあります。
また、グルコースにおいては、炭素に番号がついていましたね。
右の炭素を1位として、時計回りに、2位~6位までの番号がついていました。
この番号で考えると、マルトースは、1位の炭素のヒドロキシ基と4位の炭素のヒドロキシ基が結合したといえますね。
このようにしてできた結合は、グリコシド結合と呼ばれることもあります。
マルトースの消化酵素は、マルターゼ
また、マルトースはマルターゼという消化酵素によって分解されます。
このように、消化酵素と消化酵素がはたらく物質は、名前が似ていることが多いです。
セットで覚えてしまいましょう。
今回のテーマは、「マルトース」です。