高校化学
5分でわかる!セルロースのニトロ化
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この動画の要点まとめ
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セルロースのニトロ化
これでわかる!
ポイントの解説授業
セルロース→トリニトロセルロース
セルロースは、β-グルコースがたくさん結合した多糖類です。
そのため、セルロースは繰り返し単位一つにつき、三つのヒドロキシ基をもつことになります。
この三つのヒドロキシ基にある操作をすると、まったく別の物質に変化します。
セルロースに濃硫酸と濃硝酸を加えるのですが、この操作に見覚えがありませんか?
ニトロ化という操作でしたね。
ニトロ化とは、化合物中の-OHを-ONO2に置き換える操作です。
セルロースの繰り返し単位には、-OHが三つ含まれていますから、それがすべて -ONO2 に置き換えられ、下の図のような構造になります。
このように、セルロースをニトロ化させた化合物の名前を、トリニトロセルロースまたは硝化綿といいます。
なお、この反応では「-O-」の構造ができるため、エステル化と考えることもできます。
みなさんは、多糖類として、アミロースとセルロースについて学習してきましたね。
セルロースは、私たちの身のまわりで様々に利用されています。
今回は、セルロースの利用についてさらに詳しく見ていきましょう。