高校化学
5分でわかる!銅アンモニアレーヨン
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この動画の要点まとめ
ポイント
再生繊維
これでわかる!
ポイントの解説授業
みなさんは、セルロースとよばれる多糖類について学習してきましたね。
セルロースは天然高分子化合物ですが、加工することでさまざまに利用されています。
たとえば、レーヨンやセロハンといった繊維について聞いたことはありますか?
レーヨンは衣類など、セロハンはセロハンテープなどに利用されている繊維ですね。
再生繊維とは、セルロースなどを溶かして得られる繊維
このような繊維は、セルロースなどの天然高分子化合物を適当な溶媒に溶かした後、繊維として再生させてつくられるものです。
このようにしてつくられる繊維を、再生繊維といいます。
銅アンモニアレーヨン(キュプラ)は、シュワイツァー試薬から得られる
再生繊維の一種である銅アンモニアレーヨンを紹介していきます。
まずは、図のイメージを確認していきます。
ビーカーに入った液体に、注射器の中の物質を溶かしていますね。
すると、ビーカーの液体の中に、繊維ができています。
これはまさに、再生繊維をつくっている様子なのです。
このとき、ビーカーの中には希硫酸、注射器の中にはシュワイツァー試薬と呼ばれる液体が入っています。
シュワイツァー試薬とは、聞きなれませんね。
これは、水酸化銅(Ⅱ)をアンモニア水を溶かした液体です。
ポイントは、銅とアンモニアが含まれているということです。
そのため、この操作によって得られる再生繊維を、銅アンモニアレーヨンといいます。
ちなみに、銅アンモニアレーヨンは、キュプラと呼ばれることもあります。
今回のテーマは、「再生繊維」です。