5分でわかる!様々なアミノ酸
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この動画の要点まとめ
ポイント
前回は、代表的なアミノ酸として、グリシンとアラニンを紹介しましたね。
ポイントは、側鎖の部分でした。
中心となる炭素原子に結合している、アミノ基・カルボキシ基・水素以外の部分に着目しましょう。
今回は少し特殊なアミノ酸を紹介していきますが、やはり、ポイントは側鎖です。
アスパラギン酸は、側鎖がCH2COOH
それでは、1つ目のアミノ酸を見てみましょう。
まずは、中心となる炭素を探しましょう。
右から2つ目の炭素を見てください。
この炭素には、アミノ基・カルボキシ基・水素が結合していますね。
つまり、側鎖は、この炭素よりも左の部分なのです。
この物質のように、側鎖がCH2COOHとなっているアミノ酸を、アスパラギン酸といいます。
アスパラギン酸は、植物の体内に多く存在するアミノ酸です。
グルタミン酸は、側鎖がCH2CH2COOH
それでは、2つ目のアミノ酸を見てみましょう。
今回も、右から2つ目の炭素を見てください。
この炭素には、アミノ基・カルボキシ基・水素が結合していますね。
つまり、側鎖は、この炭素よりも左の部分なのです。
この物質のように、側鎖がCH2CH2COOHとなっているアミノ酸を、グルタミン酸といいます。
グルタミン酸は、小麦や大豆に多く含まれ、旨みの成分となっています。
カルボキシ基が余っていれば、酸性アミノ酸
ここまで、アスパラギン酸とグルタミン酸を紹介しました。
ただ、これらのアミノ酸の側鎖に注目したとき、気になるポイントがあります。
COOH、つまり、カルボキシ基が余分についていることがわかりますか?
グリシンやアラニンなどのアミノ酸は、分子内にアミノ基とカルボキシ基がひとつずつ含まれています。
アミノ基は塩基性、カルボキシ基は酸性を示す官能基でした。
つまり、ひとつずつの場合は、互いの性質を打ち消して、中性になっているというイメージです。
しかし、アスパラギン酸・グルタミン酸の場合は、どうでしょうか?
カルボキシ基が余っているので、酸性を示すようになります。
このようなアミノ酸のことを、酸性アミノ酸といいます。
名前に「酸」とついていることからもわかりますね。
リシンは、側鎖がCH2CH2CH2CH2NH2
それでは、3つ目のアミノ酸を見てみましょう。
今回も、中心となる炭素は、右から2つ目の炭素です。
つまり、側鎖は、この炭素よりも左の部分ですね。
この物質のように、側鎖がCH2CH2CH2CH2NH2 となっているアミノ酸を、リシンといいます。
アミノ基が余っていれば、延期性アミノ酸
アスパラギン酸やグルタミン酸の場合、カルボキシ基が余っていました。
しかし、リシンの場合は、アミノ基が余っていることがわかりますね。
アミノ基は塩基性を示す官能基だったため、このようなアミノ酸を塩基性アミノ酸といいます。
酸性アミノ酸と塩基性アミノ酸の見分け方と、それぞれの代表的なものを覚えておきましょう。
今回のテーマは、「様々なアミノ酸」です。