高校化学
5分でわかる!最適pH

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この動画の要点まとめ
ポイント
最適pH
これでわかる!
ポイントの解説授業

前回は、最適温度というものを紹介しました。
酵素が活発にはたらくためには、体温に近い37℃前後にする必要があるのでしたね。

酵素のはたらきには、温度以外の条件も影響しています。
今回は、pHに注目しましょう。
最適pHとは、反応速度が最大になるpH

まず、pHとは、水素イオン指数のことでした。
酸性の水溶液ほどpHが低く、塩基性の水溶液ほどpHが高くなるのでしたね。

次のグラフは、pHと反応速度の関係を表しています。

横軸にpH、縦軸に反応速度がとられています。
図の中には、3つの曲線がかかれていますね。
これらは、ペプシン・アミラーゼ・トリプシンの3つの酵素を表しています。

まずは、ペプシンの曲線に注目しましょう。
反応速度のときと同じように、山なりの曲線になっていますね。
pHが低いときには小さく、pH2付近でピークになっています。
このように、反応速度が最大になるpHのことを、最適pHといいます。
最適pHは、酵素の種類ごとに異なる

次に、3つの曲線の関係に注目してみましょう。
それぞれの酵素について、反応速度がピークに達しているところを見てください。

ペプシンはpH2、アミラーゼはpH7、トリプシンはpH8になっていますね。
ペプシンは酸性で反応しやすく、アミラーゼとトリプシンは中性付近で反応しやすいことになります。

ポイントは、最適pHは酵素の種類ごとに異なる、という点です。

今回のテーマは、「最適pH」です。