高校化学
5分でわかる!熱可塑性樹脂
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
様々な熱可塑性樹脂
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、合成樹脂(プラスチック)の1つ目のグループを紹介しました。
ビニル化合物が付加重合すると、鎖状の熱可塑性樹脂となるのでしたね。
熱可塑性樹脂は、加熱すると軟化し、冷却すると再び硬化する物質です。
今回は、熱可塑性樹脂にどのような種類があるのか、見ていきましょう。
4種類の熱可塑性樹脂を紹介します。
順番に見ていきましょう。
エチレンからできるポリエチレン(PE)
最初に紹介するのは、図のようなビニール袋に使われている熱可塑性樹脂です。
この物質を、ポリエチレンといいます。
ポリエチレンは、エチレンが付加重合することによって得られます。
こちらは、以前から登場している物質ですね。
ポリエチレンは、その頭文字をとって、PEとも表されます。
ベンゼン環を含むポリスチレン(PS)
次に紹介するのは、図のようなカップ麺の容器に使われている熱可塑性樹脂です。
この物質を、ポリスチレンといいます。
ポリスチレンは、発泡スチロールとして、梱包財などに利用されています。
構造式のポイントは、ベンゼン環を含むことです。
ポリスチレンの略称は、PSです。
プロペン(プロピレン)からできるポリプロピレン(PP)
続いて紹介するのは、図のようなペットボトルのふたに使われている熱可塑性樹脂です。
この物質を、ポリプロピレンといいます。
構造式のポイントは、プロペン(プロピレン) が付加縮合しているところです。
ポリプロピレンは、PPとも表されます。
塩素を含むポリ塩化ビニル(PVC)
最後に、図のようなおもちゃに使われている熱可塑性樹脂です。
この物質を、ポリ塩化ビニルといいます。
「塩化」とついているだけに、塩素を含むのがポイントです。
ポリ塩化ビニルは、PVCとも表されます。
以上、4種類の熱可塑性樹脂を覚えておきましょう。
今回のテーマは、「様々な熱可塑性樹脂」です。