高校化学
5分で解ける!高分子化合物(テスト7、第1問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
一緒に解いてみよう
演習1
解説
これでわかる!
問題の解説授業
演習1は、合成繊維に関する問題です。
ナイロンの種類については、単量体の炭素の数に注目
(1)は、ア~ウの物質からできる合成繊維を答える問題です。
ア ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸
ヘキサメチレンジアミンは H2N-(CH2)6-NH2 、アジピン酸は HOOC-(CH2)4-COOH という構造です。
ポイントは、どちらも炭素数が6個だということです。
ナイロン66とは、「炭素数6の物質が2種類重合したもの」というような意味でしたね。
答えは、ナイロン66です。
イ ε-カプロラクタム
ε-カプロラクタムは環状構造の化合物で、その炭素数は6です。
開環重合によって、ナイロン6を得ることができるのでしたね。
カルボン酸とアルコールによるエステル結合
ウ テレフタル酸とエチレングリコール
これは、カルボン酸(テレフタル酸)とアルコール(エチレングリコール)の反応ですね。
出来上がるのは、エステル結合COOですね。
今回の物質からできるのは、ポリエチレンテレフタラート(PET) でしたね。
アミド結合ならポリアミド系合成繊維、エステル結合ならポリエステル系合成繊維
(2)です。
(1)から、それぞれの場合にできる合成繊維の種類がわかりましたね。
次に、合成繊維の種類に注目しましょう。
ウは、多数のエステル結合COOによってできる合成繊維です。
このようなものを、ポリエステル系合成繊維といいました。
これに対して、アとイは、多数のアミド結合CONHによってつながっています。
このようなものを、ポリアミド系合成繊維といいました。
よって、答えは、ア・イとなります。
今回は、確認テストです。
実際に問題を解きながら、これまでの内容を復習しましょう。