5分でわかる!生物の共通点
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
この6つの特徴はすべて重要です。内容をひとつひとつ説明していきましょう。
「細胞」をもつものだけが生物
生物の特徴として、最初に挙げられるのが「 細胞 から構成されている」ということです。
前回の授業「生命の誕生」でも触れましたが、 「すべての生物の基本単位は細胞」 でしたね。逆にいうと、 「細胞をもたないものは絶対に生物ではない」 ということなんです。
「代謝」によってエネルギーをつくる
2番目の特徴は 「代謝」 です。
生物が生きていくためにはエネルギーが必要です。私たち人間であればごはんを食べて炭水化物やタンパク質などを摂取し、それを体内で消化してエネルギーをつくりますね。植物は光合成をすることで有機物をつくり、エネルギーをつくっています。
このように、生物は外部から取り入れた物質を、体内で化学反応によって変化させてエネルギーを得ています。生物の体内で起こる化学変化全体は 代謝 と呼ばれ、生物が生物であるための条件のひとつになります。
一定の状態を保つ「恒常性」
化学変化は厳しい環境の下では起こらないことがあります。たとえば南極や北極など気温が0℃を下回るような環境で、もしわれわれの体内も同じ0℃以下だったら化学変化は起こりません。
しかし、実際には北極や南極にも生物は生息しています。外の気温が低くても一定の体温を保つことができ、代謝を起こすような仕組みが生物には備わっているからです。
一定の状態を保つことを 恒常性 といいます。これも生物の特徴のひとつです。
刺激に対して反応する「変化への受容と対応」
「細胞」「代謝」「恒常性」のほかに、まだ3つ生物の特徴があります。
たとえばみなさんは熱すぎるお風呂に足を入れたらすぐに足を引っこめたり、友達から「おはよう」といわれたら「おはよう」と返事したりしますよね。
これは外からの刺激に対してそれを感知して、反応していることになります。これも生物すべてに共通する特徴のひとつです。刺激に対して応答しないものは生物ではありません。このような生物の特徴を 変化への受容と反応 と呼びます。
子孫をつくる「生殖」
また、生物は子孫ができないと次の世代を残すことができません。生物の種類によって子孫の残し方に違いはありますが、必ず子孫をつくるという点は共通しています。子孫をつくることを大きくまとめて 生殖 と呼びます。
環境の変化などに適応する「進化」
地球の環境は火山の噴火や氷河期などで大きく変わることがあります。常に同じ性質をもった子孫を残し続けていると、環境の変化についていけず、子孫をつくっても生き延びることができません。生物が誕生してから今まで生き続けているのは違う性質をもった子孫をつくって環境に適応してきたからです。
このように子孫が変化を続け、生物に多様性をもたらしていることを 進化 と呼びます。
実は、生物が生物であるための条件は6つあります。箇条書きにすると、次のようになります。