高校生物基礎
5分でわかる!ゾウリムシの特徴
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この動画の要点まとめ
ポイント
ゾウリムシの特徴
これでわかる!
ポイントの解説授業
移動のための「繊毛」/水を排出する「収縮胞」
ゾウリムシの周りには小さな毛がたくさんありますね。これを 繊毛(せんもう) と言います。繊毛が表面で波打つことでゾウリムシは移動することができます。
ゾウリムシの細胞内には放射状になっているところがあります。この部分を 収縮胞 と言います。ゾウリムシは淡水に生息していて、常に内部のイオン濃度のほうが高く水が常に細胞内に入ってきています。水を排出しないと細胞の体積がどんどん増え破裂してしまいますよね。 水を収縮胞で排出する ことでこれを防いでいます。また、老廃物も水と一緒に排出しています。人間でいうところの腎臓に似た役割ですね。
餌をとりこむ「細胞口」/消化を行う「食胞」
またゾウリムシの細胞の中には外に対して穴が空いている部分があります。これを 細胞口 と言います。細胞口の中にはより細かな繊毛があり、外からの餌を取り込む役割を果たしています。名前の通り人間での口に相当します。
取り込まれた餌は当然消化されなければエネルギーとして使うことはできません。消化を行っている構造が 食胞 です。私たちの体の消化管に相当します。
遺伝情報に関わる「大核」「小核」
ゾウリムシの中には非常に大きく目立つ構造があり、これを 大核 と言います。ゾウリムシは大核の下にもうひとつ核を持っています。これを 小核 と言います。
大核・小核どちらも同じ遺伝情報を持っています。普段の生活では大核にある遺伝子を用い、小核にある遺伝子は生殖の際に用いられるようになっています。
単細胞生物が実際どのような構造を持っていて、どのような役割を果たしているかを見ていきましょう。下の図はゾウリムシの図です。ゾウリムシは、生きるために必要な構造をすべてこの細胞に備えているのです。