5分でわかる!細胞膜の構造と機能
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この動画の要点まとめ
ポイント
びっしり並ぶ「丸+2つの棒」
図は、細胞膜を電子顕微鏡で観察した時に見える様子を表したものです。「意外と色々なものがあるじゃん!」と思うのではないですか?
細胞膜の厚さは5〜6nmだと学びましたね。上の図全体の厚さが5~6nmということです。
図を見ると、丸い部分に棒が2つくっついた構造物がありますね。 「丸+2つの棒」の構造物が上下で対になり、びっしり並ぶことで膜が作られている ことが図からわかります。
リン酸+脂肪酸 ⇒ リン脂質
「丸+2つの棒」の構造物のことを リン脂質 と言います。またリン脂質の丸の部分を リン酸 と言います。 リン酸は水になじみやすい性質 を持ちます。水になじみやすい性質のことを 親水性 と言います。
一方、リン脂質の棒の部分のことを 脂肪酸 と言います。 脂肪酸は水になじみにくい性質 があります。水になじみにくい性質のことを 疎水性 と言います。
物質のやりとりは「膜タンパク質」を介して
このリン脂質が上下で二重に並ぶことで細胞膜はできていますが、並び方にはルールがあります。必ず リン酸が外側に向く ようになっているのです。 リン酸を外側に向けることで、細胞膜自体は水になじみやすい性質 を持つようになっています。
細胞膜は主にリン脂質によって構成されていますが、リン脂質以外にも、膜にうまる形でタンパク質が存在しています。膜にうまっているタンパク質のことを特に 膜タンパク質 と言います。
リン脂質のみでは物質のやりとりを行うことはできません。間に疎水性の部分があるからです。細胞の内と外との 物質のやりとりは膜タンパク質を介して行われています。
膜タンパク質・リン脂質が流動的に動く
右の図は細胞膜を上から眺めた図です。見てわかる通り、リン脂質がびっしり並んでいるところに、タンパク質が所々存在していることがわかります。
細胞膜の構造物は、きっちりと場所が固定されているわけではありません。リン脂質も膜タンパク質もぷかぷか浮いているようなイメージで流動的に動いています。
膜タンパク質・リン脂質が流動的に動いている 様子のことを 流動モザイクモデル と言います。
膜タンパク質は細胞膜上を流動的に動いて、物質のやりとりを行っているのです。
細胞膜が、その役割を果たすためにどのような構造・機能を持っているか見ていきましょう。