高校生物基礎
5分でわかる!細胞質基質の働き
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この動画の要点まとめ
ポイント
細胞質基質の働き
これでわかる!
ポイントの解説授業
細胞質基質とは、いったい細胞のどの部分だったでしょうか。細胞膜に包まれた細胞の中には、核のほか、膜で包まれた構造物である細胞小器官が存在していますね。そして、核・細胞小器官以外の空間のことを細胞質基質というのでした。
「水分」や「酵素」が含まれている
細胞質基質に何が含まれていて、どのような機能を果たしているかについて見ていきましょう。
図で見ると、細胞質基質は、ただの空間にしか見えませんが、様々な物質がつまっています。
細胞質基質に一番多く含まれているものは 水分 です。私たち人間の体も約8割が水分でできていますよね。細胞に注目してみても、もちろん水分が多く含まれているのです。
また、水分以外にも細胞内で行われる様々な化学反応を助ける 酵素 が細胞質基質には含まれています。
一定の方向に動く「原形質流動」
ところで、細胞内での化学反応は、細胞内で一様に起こっているわけではありません。細胞の上の方で起こっている反応の産物が、細胞の下の方にある小器官で必要なことがあります。
そのために細胞は、細胞質基質や細胞小器官をゆっくりと循環させることで必要な物質が適切に行き渡るようにしています。
細胞のうち、核以外のつくりをまとめて 細胞質 といいますが、この細胞質が一定の方向に動く現象のことを 原形質流動 と言います。
原形質流動にはエネルギーが必要です。なので、原形質流動は生きている細胞でしか観察されません。
今回は、 「細胞質基質」 について学んでいきます。