高校生物基礎
5分でわかる!ミトコンドリアの構造

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この動画の要点まとめ
ポイント
ミトコンドリアの構造
これでわかる!
ポイントの解説授業

今回は細胞小器官の一つである ミトコンドリア について見ていきます。
ミトコンドリアは「呼吸」を行う場所

図は真核細胞を表し、四角で囲まれた部分がミトコンドリアです。 ミトコンドリアは真核細胞すべてに共通して見られる細胞小器官 です。


「生物すべてに共通」という点からもわかるように、ミトコンドリアは非常に重要なはたらきを担っています。いったい何かわかりますか? 実は、 呼吸 を行う場所がミトコンドリアなのです。
酸素を利用して、必要なエネルギーを作る!

酸素を吸って二酸化炭素を出す行為も同じく呼吸といいますが、今回扱う細胞の呼吸とは異なるので注意してください。

ミトコンドリアが行う呼吸は、 生きるために必要なエネルギーを作る ことを指します。ミトコンドリアは 酸素 を利用して呼吸を行います。私たちが肺で取り込んだ酸素はミトコンドリアによって利用されているのですね。
「外膜」「内膜」「クリステ」「マトリクス」

ではミトコンドリアがどのような構造をとっているかをみていきましょう。
ミトコンドリアは、図のように細長い楕円球のような構造をとっています。


断面図を見るとミトコンドリアは外側と内側で膜が二重になっていることがわかります。外側のことを 外膜 、内側の膜を 内膜 と言います。内膜はミトコンドリアの呼吸において非常に重要な役割を果たしています。

内膜は、表面積が大きいほうが反応をより起こしやすくなります。そのため、内側のところどころで凸凹状の構造をとっています。この内側における突起の部分は クリステ という名称がついています。

さらに内膜で囲まれた部分も呼吸に関わる重要な部分であり、 マトリクス と言います。


前回は細胞質基質や原形質流動について学びました。
細胞全体のことを原形質と呼び、原形質の核以外の部分を細胞質と言いました。
そして、細胞質のうち膜で包まれた構造物のことを細胞小器官というのでしたね。