高校生物基礎
5分でわかる!細胞骨格の働き
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この動画の要点まとめ
ポイント
細胞骨格の働き
これでわかる!
ポイントの解説授業
「細胞骨格」と「中心体」
上は細胞の図です。実は、細胞の中には骨やレールのような棒状の構造が張りめぐされています。このレールのような構造を 細胞骨格 と言います。
また核の近くに十字状の構造が見えますね。これは 中心体 と言います。中心体は分裂の起点になります。
「細胞骨格」は「細胞の形を維持する役割」
では、細胞骨格がどのような役割を果たしているかを構造とともに詳しく見ていきましょう。図ではりめぐらされている棒状のものが細胞骨格でしたね。
細胞骨格の役割について、背景から説明していきます。
ヒトの体の約8割が水でできているように、細胞の中身もほとんどが水分です。すると細胞は自然の状態では球形になります。ところが細胞は体の位置によって分担する役割が異なるので、形はすべて球形だと困ります。神経細胞などが球形でない細胞の良い例です。
細胞ごとの様々な形を決めているのが、細胞の中にある細胞骨格なのです。
つまり細胞骨格の一つ目の役割は 細胞の形を維持する です。
「細胞骨格」には「細胞同士を接着する役割」もある
また、細胞が集まって脳などの器官として機能するためには、単純に細胞が寄り集まるのではなく、適切な構造で細胞が 繋がる 必要があります。細胞骨格はこの 細胞をくっつける 部分に接続することで、細胞どうしを接着し、器官全体の形を保っています。
また、細胞骨格は細胞の中でレールのような役割も果たしています。
細胞の中では原形質流動が起きていて、細胞小器官などは一定方向に動いていると以前学びました。この原形質流動の方向づけは細胞骨格の上を移動することで行われていたのです。
細胞骨格の重要な役割として「①細胞の形態を保持する」、「②細胞どうしを接着する」ということをおさえてください。
今回は 「細胞骨格」 と 「中心体」 という2つの細胞のつくりについて学習していきます。まずは、「細胞骨格」と「中心体」が、細胞内のどこにあたるのかを確認しましょう。