高校生物基礎
5分で解ける!細胞(テスト1、第1問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
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解説
これでわかる!
問題の解説授業
肉眼の限界は0.2mm(=200μm)まで
細胞膜のリン脂質と膜タンパク質は流動的に動く
細胞膜は2重に重なったリン脂質と膜タンパク質から構成されていて、膜タンパク質はリン脂質の中で固定されているのではなく、ぷかぷかと浮くようにして存在しているのでした。
こういった細胞膜の構造モデルのことを 流動モザイクモデル というのでした。
細胞膜のリン脂質と膜タンパク質は流動的に動く
細胞分画法ではまず、細胞をすり潰した液をつくります。この液は、細胞破砕液といい、図のアにあたりますね。アの状態では、細胞膜がやぶれて、細胞内の膜構造物がすべて液中に飛び出した状態になっています。
アの状態から、「500Gの力で10min(分)」などと遠心力をかけていくことによって、大きなものから沈殿させて取り出していくのでした。
イで一番最初に沈殿してくるのは、核です。この核をスポイトなどで吸い取り、次に上澄み液をより強い遠心にかけると、植物細胞の場合では、核の次に大きい葉緑体がウで沈殿します。
さらにエではミトコンドリアが沈殿します。
問題について考えると、アは細胞破砕液、イは核が沈殿したもの、ウは葉緑体が沈殿したもの、エはミトコンドリアが沈殿したものです。このうち葉緑体を含まない試験管は エ だけです。
肉眼では、0.2mm(=200μm) のものまで見ることができます。
赤血球の大きさは7.5μm、葉緑体の大きさは5μmです。 ゾウリムシ は単細胞生物で、その大きさは250μm。赤血球や葉緑体よりもずいぶん大きいのですね。ウイルスの大きさは0.1μmです。よって(ウ)のゾウリムシが答えになります。