5分でわかる!ミトコンドリアにおける呼吸
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この動画の要点まとめ
ポイント
糖分の一種であるグルコースが材料
図は細胞全体を表しています。
図の中央にある楕円状の構造物がミトコンドリアです。内部の構造などをわかりやすくするためミトコンドリアが大きく描かれていますが、実際の縮尺とは異なります。
呼吸では、図でミトコンドリアの左上にある グルコース という物質が非常に重要になります。グルコースは、 糖分の一種で有機物 です。
呼吸は、有機物から無機物をつくる反応でしたね。ただし、材料となる有機物は何でもいいというわけではありません。何が使われるかというと、このグルコースなのです。今後、エネルギーを作る過程で、グルコースはとてもよく出てくるので覚えておきましょう。
水素と酸素の反応で、大きなエネルギーを放出
グルコースや酸素を用いる呼吸には大きく分けて4つの段階があります。
図の①をみてください。まずは グルコース が細胞質基質で分解を受けて、ミトコンドリア内部に移行します。
次に図の②です。移行されてきた 有機物と水 から 水素 が取り出され、 二酸化炭素 が放出されます。
そして図の③。 水素 と 酸素 が反応して 水 が作られ、エネルギーが放出されます。水素と酸素による反応で、とても大きなエネルギーが放出されるのです。
最後に図の④。放出されたエネルギーはそのまま使われるわけではありませんでしたね。エネルギーは一旦ATPにストックされ、熱をつくったり、筋肉を動かしたりするときに使われます。
この4段階によってATPが合成され、生物はエネルギーを利用することができます。
4つの反応のプロセスが大事
呼吸は化学反応です。化学反応式についても、しっかりおさえておきましょう。
この反応式を覚えるときにも、先ほど確認した「4つの反応のプロセス」が大事になってきます。
まずは、プロセス①はグルコースでした。反応式の一番初めにグルコースが登場します。次のプロセス②では、取り込まれた有機物と水が反応し、二酸化炭素が放出されます。
さらにプロセス③では、酸素が水素と反応し、とても大きなエネルギーとともに水が生じます。
呼吸のプロセスの順に、化学反応式も覚えるといいですね。
ミトコンドリアで行われる呼吸について詳しく見ていきましょう。図は細胞全体を表しています。