高校生物基礎
5分でわかる!共生説
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この動画の要点まとめ
ポイント
共生説
これでわかる!
ポイントの解説授業
酸素を利用する生物を取り込んで動物細胞に!?
図は共生の様子を追って描いた図です。矢印に沿って順番に見てきましょう。
一番左側の図は真核細胞の原始的なものと、酸素を利用する生物(左上)の図です。
酸素を利用する細胞は真核細胞に取り込まれる際に、真核細胞の細胞膜にコーティングされるようにして取り込まれていきます。この様子が2番目の図です。完全に取り込まれたのが下段の図で、これが今の動物細胞にあたります。
この時、酸素を利用する細胞はもともと自分が持っていた細胞膜と、取り込んだ細胞の細胞膜に包まれ、 二重膜構造 になっていることがわかります。このことがミトコンドリアの二重膜の説明になっているわけです。
シアノバクテリアを取り込んで植物細胞に!?
植物細胞の場合は酸素を利用する細胞だけでなく、 光合成をする生物(=シアノバクテリア) も同様に真核細胞の細胞膜に包まれて取り込まれたと考えられています。
シアノバクテリアが取り込まれることによって二重膜を持った葉緑体となり、細胞壁が作られることで今の植物細胞ができたと考えられています。
重要なのは酸素を利用する生物がミトコンドリアとして取り込まれたのちに、シアノバクテリアが葉緑体として取り込まれたという順番です。
動物細胞、植物細胞ともにミトコンドリアが存在しているのはこのような順番だったからと考えられています。
共生説における、取り込みのプロセスなどについて詳しく見てきましょう。