今回から、 「遺伝子」 について学んでいきます。
生物には必ずDNAが含まれており、そのDNAが遺伝子の本体ということは学習しましたね。

では、DNAは誰が見つけたのでしょう。そして、遺伝子とは一体なんなのでしょうか。
まずは遺伝子の２つの定義について見ていきましょう。

１番目の定義は、「遺伝子は、 生物の性質いわゆる形質を決めるもの 」ということです。
みなさんはお父さんとお母さんから遺伝子をもらいますよね。そのもらった遺伝子に基づいて自分の体が作られています。だから、子どもはお父さんやお母さんに似ているのです。
つまり、遺伝子はその生物の 形質 を決めているのです。

2番目の定義は、「遺伝子は 親から子へ伝わるもの 」ということです。
私たちはお母さんとお父さんから遺伝子が伝わっているから、似ているんでしたよね。

親から子へと伝える働きを担っている成分は、細胞の中の何なのかーーということを実験で明らかにした人がいます。それが グリフィス、アベリー、ハーシー、チェイス です。

４名とも覚えてもらいたい名前です。今回は特に グリフィス の実験について詳しく説明していきますね。