5分でわかる!シャルガフの規則
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この動画の要点まとめ
ポイント
塩基は「A・T・G・C」の4種類ある
ヌクレオチドは、3つの成分、 リン酸・糖・塩基 によって構成されていましたね。真ん中の五角形は 糖(デオキシリボース) を、左側の丸の P は リン酸 を意味します。今回特に注目してほしいのは 塩基 の部分です。
実は、塩基には4種類あり、ヌクレオチドは塩基の種類によって4つに区別されています。
塩基は、 A 、 T 、 G 、 C の4種類があります。Aは アデニン 、Tは チミン 、Gは グアニン 、Cは シトシン を意味しています。ATGCのアルファベットとともに、その名称もセットで覚えましょう。
ヌクレオチドは鎖状に多数つながっている
核の中では、これら4種類のヌクレオチドがばらばらに存在しているわけではありません。図のように種類が異なるヌクレオチドの糖とリン酸が結合することによって、多数のヌクレオチドが 鎖状 につながって存在しています。
「A:T=G:C=1:1」のシャルガフの規則
核の中では4種類の塩基がそれぞれどれぐらいの割合で含まれているのでしょうか。
シャルガフ という科学者が様々な生物について、4種類の塩基の割合を調査しました。その調べたデータの一例を円グラフで見てみましょう。
ヒトも結核菌も共通点があります。 アデニン(A)とチミン(T)、グアニン(G)とシトシン(C)の数の比は、それぞれ1:1で等しい ことがわかりますね。
これはほんの一例ですが、シャルガフは 「全ての生物は、アデニン(A)とチミン(T)、グアニン(G)とシトシン(C)の数の比は、それぞれ1:1で等しい」 という法則を見つけ出しました。この法則のことを シャルガフの規則 といい、以下のような関係式で表されます。
ここで注意してほしいのが、アデニン(A)とチミン(T)の数の比は1:1でも、アデニン(A)とグアニン(G)の数の比は1:1にはならないということです。4種類のヌクレオチドのうち、アデニン(A)とチミン(T)がどれだけの割合を占めているかは生物によって異なるということもおさえておきましょう。
核内のヌクレオチドの構造について説明します。