高校生物基礎
5分でわかる!セントラルドグマ
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
セントラルドグマ:転写
これでわかる!
ポイントの解説授業
どんなタンパク質をもつか、を決めるのがDNA
では、DNAは、いったいどう振舞うことによって、生物の特徴や細胞の性質を決めているのでしょうか? 実は、 生物の特徴や細胞の性質は、その体内に含まれるタンパク質の種類によって決まります 。
「えっ!? じゃあ遺伝子はDNAじゃなくてタンパク質じゃないの」と思うかもしれませんね。違うんです。 生物がどんなタンパク質をもつかを決めているのがDNA で、DNAの情報にもとづいてタンパク質が作られているのです。
今回は、細胞におけるDNAがどんなプロセスで細胞内にタンパク質をつくっているのか、に注目して解説していきます。
すべての生物が「DNA ➔ RNA ➔ タンパク質」
下の図は、DNAの遺伝情報がどのように変換され、最終的にタンパク質の合成にまでどうやって結びついているかを模式的に示したものです。
DNAがタンパク質を直接決定しているわけではありませんね。図のように DNA から RNA を経て、 タンパク質 を決定しているのです。
一連の流れは、実は すべての生物に共通 しています。つまり、あらゆる生物が DNA から RNA を経て、 タンパク質 を決定しているのです。
DNAからRNAまでのプロセスを 転写 といい、RNAからタンパク質のプロセスを 翻訳 といいます。DNAからRNAを経て、タンパク質を決定する一連の流れのことを セントラルドグマ と呼びます。
遺伝子の本体はDNAでした。そして遺伝子は、その生物の特徴や細胞の性質を決めるものでしたね。