高校生物基礎
5分でわかる!タンパク質の役割
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この動画の要点まとめ
ポイント
タンパク質の役割
これでわかる!
ポイントの解説授業
タンパク質は細胞の性質を決める重要なものでしたね。DNAの遺伝情報はRNAに転写され、翻訳という過程を経てタンパク質を合成します。この流れのことを セントラルドグマ と呼びました。
このようにして合成されたタンパク質が、どのような細胞になり、私たちの体の中でどのような役割を果たしているのかをみていきます。
水晶体を構成する「クリスタリン」
まず左図から見ていきましょう。これは目ですね。光は前の方から、角膜や水晶体などの透明な組織を通過して、網膜に達します。このようにして、生き物は光を認識するのですが、実はこの水晶体はタンパク質でできており、光を通すために特に 透明なタンパク質 によって作られています。このタンパク質の種類を クリスタリン と呼びます。
肌を構成する「コラーゲン」
次に真ん中の図は人の手ですね。人の手や頬は、強く押しても戻りますね。このように肌もタンパク質でできており、特に 弾力性のあるタンパク質 によって作られています、このタンパク質の種類を コラーゲン と呼びます。
涙の中に含まれる「リゾチーム」
右図は涙の絵です。涙は目の表面を雑菌から守る役割があり、この涙の中にも 殺菌力のあるタンパク質 が含まれています。このタンパク質の種類を リゾチーム と呼びます。
これらのタンパク質はどれも、セントラルドグマの過程を経て作られています。ではなぜ、こんなにも 性質の異なるタンパク質 があるのかというと、 mRNAの配列がそれぞれ異なり、それによってアミノ酸の配列も異なる からでしたね。
このように、数多くあるタンパク質はそれぞれに異なる役割が与えられ、細胞を構成していきます。
今回は タンパク質 について学習しましょう。