これまで、動物細胞や植物細胞の細胞周期を詳しくみてきましたね。今回は実際に、分裂組織を観察するには、いったいどういう手順で、どんな様子が観察できるかを解説していきます。

分裂組織を観察する実験材料としては、タマネギが用いられることが多いです。タマネギは水につけておくと、タマネギの下の部分から根っこが伸びていきます。つまり、 根っこの部分が分裂している ということです

根の部分でも、 特に活発に分裂しているのが先端 です。根の先端を拡大してみると、サイズが小さい細胞と大きい細胞があるのがわかりますね。分裂が行われると、1つのものが2つになるので、通常より小さくなります。つまり、 小さい細胞がたくさんある部分が分裂組織 であるとわかります。

実験では、根っこの下から1cmあたりの小さい細胞が集まった分裂組織を用いて観察を行っていきます。