高校生物基礎
5分でわかる!細胞周期の長さ
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この動画の要点まとめ
ポイント
細胞周期の長さ
これでわかる!
ポイントの解説授業
細胞数が2倍になる時間=細胞周期
どのように、一回の分裂の時間を数えるのかというと、細胞数と時間に注目して考えます。次の表を例にして考えましょう。
表の太字のところを見てみると、12時間ごとに150→300→600と細胞数が2倍になっていることがわかります。細胞分裂は、 一つの細胞が二つの細胞に分裂 することを示すので、 一回の分裂で細胞の数は2倍 になりますよね。
したがって、 細胞の数が2倍になる時間 に注目すると、この例では細胞周期は12時間であることがわかります。細胞周期の問題では、 細胞数が2倍になる時間が細胞周期 だとおさえましょう。
「〇期の長さ」も計算で出すことができる
細胞周期は、間期と分裂期の2つからなりました。間期の場合、細胞の中にただ核が存在するだけで見た目に大きな違いは見られませんが、分裂期は前期、中期、後期、終期と4つの期間があり、それぞれ見た目に違いがありましたね。
では、間期、前期、中期、後期、終期は、それぞれいったいどれくらいの期間の長さになるのでしょうか? これについても計算で求めることができます。下の図を見てください。
上図は、細胞を押しつぶし法で観察したときの様子を模式的に示したものです。たくさんある細胞の一瞬を観察したものなので、「前期」のものもあれば「中期」「後期」「終期」のものもあります。「〇」は間期を示しています。
実は、この図から、間期、前期、中期、後期、終期がどれくらいの期間の長さになるのかを計算する方法があります。次のポイントを確認しましょう。
「細胞周期のうち、〇期はどれくらいの割合を占めるのか」は、「すべての細胞数のうち、〇期はどれだけの割合で含まれるのか」と等しくなります。 つまり、「細胞周期」「細胞数」「(瞬間の)〇期の数」がわかれば、計算によって「〇期の長さ」を出すことができるのですね。
細胞周期は、間期と分裂期に分かれていましたね。今回は、その細胞周期の長さ、つまり一回の分裂にかかる時間について説明していきます。