高校生物基礎
5分でわかる!ヒトのゲノム②
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この動画の要点まとめ
ポイント
ヒトのゲノム②
これでわかる!
ポイントの解説授業
「約30億対の塩基対」と「約22000個の遺伝子」
ヒトのゲノムを構成している断片状のDNAをすべて集め、 ATGCのような塩基対 、そして 生物の性質を決める遺伝子 があるのかを数えてみると、次のようになります。
なんと、ヒトのゲノムの塩基対は 約30億対 となり、この30億塩基対の中には 約22000個 もの遺伝子が存在します。
遺伝子として機能する塩基対はごく一部
約30億対の塩基対を、約22000個の遺伝子数で割ったものが、遺伝子となる塩基対の1セットかというと、そうではありません。
表の下図を見てみると色の薄いところと濃いところがあるのがわかると思います。この図は、真核生物のゲノムの一部を表しており、濃いところは生物の性質を決定する遺伝子となっています。 30億対もの塩基対の中で、生物の性質を決定する遺伝子はごくわずかで、しかもそれは飛び飛びに存在している ことがわかります。
塩基対のうち、遺伝子ではない他の部分は約90%を占めますが、これらの塩基対がどんな役割をしているかは、まだ研究が行われている途中です。多くの謎が残っているのです。
原核生物のゲノムはほとんどが遺伝子
一方、原核生物の大腸菌を見てみると、約500万塩基対の中に約4500個の遺伝子が存在します。
そして、図を見てみると、濃いところが多いですね。つまり、 原核生物ではゲノムのほとんどは生物の性質を決定する遺伝子である ことがわかります。
ヒトのゲノムについて、図表を用いてより詳しく説明していきますね。