高校生物基礎
5分でわかる!優勢の法則
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優性の法則
これでわかる!
ポイントの解説授業
優性の法則=「子の形質は一方の遺伝子の情報しか出てこない」
メンデルが実験で用いたのは、丸形だけしか作らない純系のエンドウの種子と、しわ形だけしか作らない純系のエンドウの種子でした。彼は、丸形の種子の配偶子と、しわ形の種子の配偶子を交配させ、 誕生した子の形質 を調べることで、1つの法則を発見しました。図をみてください。
図の「親」から「配偶子」へは、分離の法則によって、丸形としわ形の形質がそれぞれ遺伝していますね。次に、丸形としわ形の「配偶子」同士を受精させて、「子」を作ります。
「子」には、丸形としわ形の両方の形質が受け継がれているはずです。ところが、何度実験しても、 丸形としわ形の両方が遺伝されている「子」の形質は、丸形しかあらわれなかった のです。
このことからメンデルは、異なる遺伝子が核の中にあるとき、その 表現型 つまり体の性質として出てくるのは、一方の遺伝子の情報しか、体には出てこないということを見出しました。
この法則のことを 優性の法則 と呼びます。
今回は、遺伝の法則の2つ目、 優性の法則 について説明していきます。