高校生物基礎
5分でわかる!ヒトの染色体
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この動画の要点まとめ
ポイント
ヒトの染色体
これでわかる!
ポイントの解説授業
断片化されたDNAには、われわれの体の性質を決める様々な遺伝子が含まれています。今回は、その様々な遺伝子がゲノムのどの染色体に存在しているのかということを説明していきます。
ゲノムには母由来のものと、父由来のものと2セットありました。母由来のゲノムと父由来のゲノムは同じ形、同じ大きさの染色体が断片化されています。
1セットのゲノムには、染色体が23本ありましたね。母由来のゲノムと父由来のゲノムで、それぞれ対応する染色体を順番にNo.1からNo.23まで番号をつけてみましょう。
図のように、母由来と父由来の染色体No.1を取り出して比べてみます。すると、例えば、父由来の染色体に「目」「毛」「つめ」に関する形質を決める遺伝子が存在していれば、母由来の染色体にも同じ高さ、同じ大きさで「目」「毛」「つめ」に関する形質を決める遺伝子が対応するように存在しています。
このようにして、 約22000個ものヒトの遺伝情報は23本の染色体に分散されている のです。
生物の性質を決めている遺伝子の1セットのことをゲノムといいましたね。ヒトのゲノムは23本の染色体から構成されていて、染色体のDNAは細胞の核の中で断片状に存在していることをこれまで学習してきました。