高校生物基礎

高校生物基礎
5分でわかる!血小板の働き

234

5分でわかる!血小板の働き

234

子どもの勉強から大人の学び直しまで
ハイクオリティーな授業が見放題

カンタン登録1分

この動画の要点まとめ

ポイント

血小板の働き

高校 生物基礎 体内環境の維持5 ポイント1 答え全部

これでわかる!
ポイントの解説授業
lecturer_avatar

血小板の働きについて詳しくみていきます。

血液を固めて、傷口をふさぐ!

lecturer_avatar

血小板の働きをひとことで言うなら、 血液凝固 です。

lecturer_avatar

怪我をしたときに、血がでても時間がたつとかさぶたができて、血は止まるというのを皆さんも経験したことがあると思います。このかさぶたが、血小板の血液凝固によってできたものなのです。そしてかさぶたのことを専門用語では 血ぺい と呼びます。

血ぺい(かさぶた)は「フィブリン+血球」

lecturer_avatar

血ぺいは フィブリン血球 が絡まったものです。どのようなプロセスで血ぺいができるかを表したのが下図になります。

高校 生物基礎 体内環境の維持5 ポイント2 図()穴埋め
lecturer_avatar

図の右上のイラストをみてください。糸のようなものがフィブリンで、フィブリンに赤血球や白血球が絡まっていますね。このようにして、フィブリンと血球が絡まったものにより血ぺいができています。

血液が体内で固まらない理由は?

lecturer_avatar

このフィブリン、みなさんは血液中に存在すると思いますか?

lecturer_avatar

もし血液中にフィブリンが存在すると、体内で血液が固まってしまい大変なことになってしまいますよね。フィブリンは血液中では糸状ではなく、バラバラの状態の フィブリノーゲン として存在しています。そして トロンビン と呼ばれる酵素によって、フィブリノーゲンからフィブリンへいつでも変換できるようになっています。

高校 生物基礎 体内環境の維持5 ポイント2 図()穴埋め
lecturer_avatar

このトロンビンも、同様に血液中にあるとマズイですよね。トロンビンは血液中では、不活性の状態の プロトロンビン として存在しています。プロトロンビンは、 血小板因子カルシウムイオン(Ca2+凝固因子である組織液 によってトロンビンに変換されます。

凝固因子(組織液)だけ血液中に含まれない!

lecturer_avatar

プロトロンビンをトロンビンへと変換する「血小板因子」「カルシウムイオン(Ca2+)」「凝固因子(組織液)」のうち、 唯一、血液中に含まれないのが凝固因子(組織液) です。

高校 生物基礎 体内環境の維持5 ポイント2 図()穴埋め
lecturer_avatar

血液が体内では固まらないのは、この凝固因子(組織液)がポイントです。体の組織が怪我すると、その組織液が血液と混ざり合い、それが引き金となって、プロトロンビンがトロンビンになり、フィブリノーゲンがトロンビンによってフィブリンになり、血球と混ざり合って、血ぺいができてやっと血が止まるのです。

高校 生物基礎 体内環境の維持5 ポイント2
lecturer_avatar

上の図のプロセスのうち、1つの因子でも欠けてしまうと、フィブリンは合成されず、止血はできなくなってしまうということをおさえておきましょう。

この授業の先生

星野 賢哉 先生

高校時代に生物が苦手だった経験をいかし、苦手な生徒も興味をもてるように、生命現象を一つ一つ丁寧に紐解きながら、奥深さと面白さを解説する。

血小板の働き
234
友達にシェアしよう!
  • 学校で使っている教科書にあわせて勉強できる

      会員登録をクリックまたはタップすると、利用規約・プライバシーポリシーに同意したものとみなします。
      ご利用のメールサービスで @try-it.jp からのメールの受信を許可して下さい。詳しくは
      こちらをご覧ください。

      この授業のポイント・問題を確認しよう

      体内環境の維持

          会員登録をクリックまたはタップすると、利用規約・プライバシーポリシーに同意したものとみなします。
          ご利用のメールサービスで @try-it.jp からのメールの受信を許可して下さい。詳しくは
          こちらをご覧ください。

          体液とその働き

              会員登録をクリックまたはタップすると、利用規約・プライバシーポリシーに同意したものとみなします。
              ご利用のメールサービスで @try-it.jp からのメールの受信を許可して下さい。詳しくは
              こちらをご覧ください。

              高校生物基礎