高校生物基礎
5分でわかる!血清療法のしくみ
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この動画の要点まとめ
ポイント
血清療法のしくみ
これでわかる!
ポイントの解説授業
治療を目的とした投与が「血清療法」
図の男の子は、ヘビにかまれて毒が体に回っている様子を示しています。
男の子の体内では、ヘビ毒に対する免疫システムが作動していますが、追いついていません。大量の汗が噴き出て、かなり危険な状況です。
こんな状況で役に立ってくるのが 血清療法 なのです。血清療法では、他の動物の体内で作られたヘビ毒の抗体を含んだ血清を患者に投与します。すると、男の子の体内では、自分の体内でつくった抗体と、投与された抗体との2馬力でヘビ毒に対処できるようになるのです。
血清療法 は、 予防 が目的の 予防接種 とは異なり、 治療 が目的です。
また、この血清療法を見つけたのは、 北里柴三郎 と呼ばれる日本人であるということも覚えておいてください。
今回は、 血清療法 について説明していきます。
前回学習した予防接種も、血清療法も、 体内に投与する という点では共通していますが、目的や投与するものが全く異なります。予防接種との違いを意識しながら、みていきましょう。