高校生物基礎
5分でわかる!血液の循環
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この動画の要点まとめ
ポイント
血液の循環
これでわかる!
ポイントの解説授業
「体循環」と「肺循環」
図は、心臓を中心とした血液循環のプロセスを模式的に示したものです。
図では、「全身を通る循環」と「肺を通る循環」の2種類があることがわかりますね。
全身を流れている血液は、静脈を通って左上の心臓の部屋へと集まってきます。さらにその血液は、心臓の左下の部屋へと流れ、血管を通って肺へと流れていきます。肺では血液中の 二酸化炭素 が取り出されて、 酸素 を取り入れます。こうしてガス交換を行うと、血管を通って心臓の右上の部屋へと戻っていきます。
酸素を多く含んだ血液は心臓の右下の部屋から出ていき、全身に酸素を供給します。そして再び静脈を通って左上の心臓の部屋へと集まってきます。
「心臓⇒全身⇒心臓」のように、全身をぐるっと一周する循環を 体循環 と呼び、「心臓⇒肺⇒心臓」のように、小回りで肺を通る循環は 肺循環 といいます。
「動脈血」と「静脈血」
また、全身から心臓に戻ってくる血液は、 二酸化炭素を多く含んでいる ことから 静脈血 と呼ばれ、心臓を経て肺まで流れていきます。
肺ではガス交換されるので、二酸化炭素が取り出されて、 酸素を多く含んだ血液 となり、この血液を 動脈血 と言います。動脈血は、肺を出たあと、心臓を経て全身まで流れていきます。つまり、全身から肺までを二酸化炭素を多く含む静脈血が流れ、ガス交換によって肺から全身までを酸素を多く含む動脈血が流れているということです。
われわれヒトの血管系は、閉鎖血管系でしたね。つまり、心臓から出た血液が、毛細血管を通り、静脈から再び心臓へと閉鎖的に循環しています。この血液循環のプロセスを、もう少し詳しくみていきましょう。