高校生物基礎
5分でわかる!リンパ液の循環
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この動画の要点まとめ
ポイント
リンパ液の循環
これでわかる!
ポイントの解説授業
血液の液体成分がリンパ液に
体循環 では、血液は心臓につながっている 動脈 から出てきて、 毛細血管 を経て 静脈 へと戻ってくるんでしたね。
図の体循環において、動脈と静脈をつないでいる 毛細血管 がどんな血管だったかを思い出してみましょう。毛細血管は隙間があるため、その間から血液の液体成分が染み出してきます。その液体成分のことを 組織液 と呼びましたね。組織液が周りにあるリンパ管に入ることで、 リンパ液 へと変わっていきます。
リンパ管は左鎖骨下静脈につながる
図の矢印の流れをもう一度確認しましょう。毛細血管から染み出した血液の液体成分が組織液となり、リンパ管の中に染み込んでリンパ液となります。
このリンパ液はどこへ向かうのでしょうか? 図の矢印をおっていくと、心臓の手前にある血管につながっているのが見えますか。リンパ管は心臓に入る直前の 左鎖骨下静脈 につながっているため、そのリンパ液は静脈へと流れていくのです。
1日中立ち仕事などをしていると、足がむくんだりしますね。これはリンパ液が左鎖骨下静脈に戻ってこられず、下半身にたまってしまうからです。
またリンパ管は、心臓のようなポンプにつながっていないという特徴があります。液体を押し出す強い力が働いていないと、液体が逆流する危険性がありますよね。そこで、リンパ管には逆流を防ぐ 弁 がついていたりします。
体液には、血液、組織液、リンパ液の3種類がありましたね。今回はリンパ液の循環に注目してみていきましょう。