高校生物基礎
5分でわかる!肝臓の働き②③
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この動画の要点まとめ
ポイント
肝臓の働き②③
これでわかる!
ポイントの解説授業
「アミノ酸⇒タンパク質」の合成
肝臓の働きの2つ目は、 「タンパク質の合成と分解」 です。小腸からの毛細血管が束になった肝門脈はグルコースを肝臓へと運んでいました。肝門脈からは、糖分だけでなく アミノ酸 も肝臓へと運ばれてきます。
図で、小さな三角形で示したアミノ酸が肝臓へと蓄えられていますね。アミノ酸は、タンパク質のもとになる物質です。肝臓では、アミノ酸が結合によってタンパク質(図では大きな三角形)となり、そのタンパク質が肝静脈へと放出されていくのです。
「タンパク質⇒アミノ酸」の分解
また、肝臓では「アミノ酸⇒タンパク質」の合成を行うだけでなく、「タンパク質⇒アミノ酸」の分解も行っています。
肝動脈から入ってきたタンパク質が肝臓でアミノ酸に分解されて、肝静脈に放出されることもあります。
肝臓でつくられるタンパク質には様々な種類がありますが、代表的なものに 血液凝固に関連するフィブリノーゲン などがあげられます。
有害なアンモニアを尿素につくりかえる
肝臓の働きの3つ目は、 「尿素の合成」 です。
肉などを食べると、小腸で分解されたアミノ酸は肝門脈を通って肝臓に入ってきます。ここでアミノ酸の量が多かったりすると、肝臓ではアミノ酸がさらに分解され、 アンモニア が出てしまうことがあります。
アンモニアは刺激臭で有名ですが、人体にとって 有毒 な物質でもあるのです。その有害なアンモニアを 無毒 の 尿素 に作り変えるのが、肝臓の3つ目の働きなのです。
7つある肝臓の働きのうち、 ②「タンパク質の合成と分解」 、 ③「尿素の合成」 をまとめると、次のようになります。しっかり覚えておきましょう。
7つある肝臓の働きのうち、 ②「タンパク質の合成と分解」 、 ③「尿素の合成」 を詳しく説明していきます。