高校生物基礎
5分でわかる!レーウィの実験
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レーウィの実験
これでわかる!
ポイントの解説授業
カエルの心臓を2つ用いた実験
レーウィ は両生類のカエルの心臓を2つ用いて実験を行いました。心臓は生きたカエルの動いている状態のものです。また、交感神経と副交感神経を切断しないよう注意深く取り出しました。
実験では、レーウィはこの2つの心臓を管でつなげて、体液の組成に近い成分である リンガー液 を流しました。このとき、リンガー液が 心臓①から心臓②へ一方向に循環する ように工夫をしたのです。
さらに、レーウィは心臓①と心臓②のそれぞれの 交感神経・副交感神経を刺激 して、それぞれの 心臓の拍動がどのように抑制あるいは促進されるのか を観察しました。
神経伝達物質はどこに分泌されるのか?
レーウィの実験の狙いは何だったのか、ぜひ想像してみてください。
結果から伝えると、心臓①の自律神経を刺激すると、心臓①の拍動は当然、交感神経では促進され、副交感神経では抑制されますね。ところが、 心臓②の拍動を見てみると、神経がつながっていないにも関わらず、変化が出ています 。心臓①の拍動が 促進 されると、心臓②の拍動も 遅れて促進 され、心臓①の拍動が 抑制 されると、心臓②の拍動も 遅れて抑制 されるのです。
一方、心臓②のほうを刺激すると、心臓②には変化が現れましたが、心臓①の拍動には変化が起こりませんでした。
これらの結果から、神経の刺激の情報というのは、リンガー液の流れにのって心臓①から心臓②への順に伝わっていることがわかります。つまり、レーウィの実験は、自律神経からの 神経伝達物質 というのは 血液中 に分泌される、ということを示したのです。
心臓の拍動調節を見るレーウィの実験について解説していきます。