高校生物基礎
5分でわかる!血糖を上げるホルモン①②
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この動画の要点まとめ
ポイント
血糖を上げるホルモン①②
これでわかる!
ポイントの解説授業
副腎髄質からアドレナリンが分泌される
低血糖の調節では5種類のホルモンが働きます。まずはこのうちの2つ、 アドレナリン と グルカゴン というホルモンに注目してみていきましょう。アドレナリンとグルカゴンが分泌されるまでの様子を模式的に表した次の図をみてください。
低血糖の調節は、間脳の 視床下部 が体内の低血糖を 認識 することからスタートします。その情報は、図の左側の 交感神経 を経て、2つの腎臓の上部にある 副腎髄質 に流れます。すると、副腎髄質から アドレナリン というホルモンが分泌されるのです。
すい臓のランゲルハンス島A細胞からグルカゴンが分泌
この作用と同時に、間脳の視床下部は、別の経路でも働きかけを行います。図の右側の経路をみてください。
視床下部からの情報が、図の右側の 交感神経 を経て、 すい臓 にある ランゲルハンス島 の A細胞 に流れます。血糖値低下の情報を受けた ランゲルハンス島 の A細胞 は、 グルカゴン というホルモンの分泌を始めます。
2つのホルモンが肝臓で作用し、グリコーゲンを分解
この段階では、まだ体内の低血糖は調節されていませんね。分泌された アドレナリン と グルカゴン は、体内でどのように働くのでしょうか。
グルコースを グリコーゲン という形で貯蔵している 器官 は肝臓でしたね。アドレナリンとグルカゴンは、血液中に分泌されると血流に乗って 肝臓 へと向かい、グリコーゲンの分解を促進します。これによりグルコースが血中に放出されると、低下した血糖値が上昇し、正常な値へと戻していけるのです。
血糖値が正常値の100mg /100mL程度より低い場合、ヒトの体はどのような調節を行うのかを詳しく解説していきます。