高校生物基礎
5分でわかる!発熱の促進
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この動画の要点まとめ
ポイント
発熱の促進
これでわかる!
ポイントの解説授業
発熱の伝達は「ホルモン系」と「神経系」の2つ
体温調節は、間脳の 視床下部 が 寒冷刺激 を 認識 することからスタートします。
視床下部は体温の低下を防ごうと、発熱の指令を体に伝えます。指令系統は 「ホルモン系」 と 「神経系」 の2つ。まずは図の左側、「ホルモン系」に注目していきましょう。
チロキシンと糖質コルチコイドが、骨格筋や肝臓に作用
寒冷刺激を感知した視床下部は、脳の下にある 下垂体 の 前葉 に放出ホルモンを分泌します。すると、下垂体前葉からは図のように 甲状腺刺激ホルモン と 副腎皮質刺激ホルモン が分泌されます。
刺激ホルモンの作用を受けた甲状腺と副腎は、それぞれ チロキシン と 糖質コルチコイド を分泌し、これらのホルモンが 骨格筋 や 肝臓 に作用して代謝を上げ、発熱するのです。
ホルモンと交感神経で、心臓を拍動を促進
寒冷刺激を感知した視床下部からの指令は、 交感神経 によっても伝えられます。 寒いと、交感神経が優位になる というのは重要ですよ。図の右側をみてください。
交感神経は 副腎 につながっており、 副腎 の 髄質 を刺激することで アドレナリン を分泌させます。すると、アドレナリンが 心臓 に作用して 拍動 が 促進 されます。体温を上昇させる調節は、3つのホルモンが働くのですね。
一方、 交感神経 は直接、 心臓 に作用して 拍動 を 促進 します。3つのホルモンだけでなく、神経も直接働きかけるのですね。
まとめると、体温を上げるときに働くホルモンは3つ。 チロキシン 、 糖質コルチコイド 、 アドレナリン で、それぞれ 骨格筋 、 肝臓 、 心臓 に作用します。ホルモンとは別に 交感神経 による刺激は、 心臓 に伝えられ、拍動を促進します。整理しておさえておきましょう。
体温が低下したとき、われわれの体はどのようにして調節するのでしょうか。
手段は 「発熱の促進」 と 「放熱の減少」 の2つがあります。まずは「発熱の促進」から詳しく解説していきます。