高校生物基礎
5分でわかる!植生の分類
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この動画の要点まとめ
ポイント
植生の分類
これでわかる!
ポイントの解説授業
「植生」と「相観」
環境に応じて植物は生活形を変え生育しています。そして、環境においてどのような植物がもっとも多くの面積を占めているかということによって、バイオームの見た目が変化します。例えば樹木が多く生育しているバイオームと、花々が多く生育しているバイオームでは見た目が違うことが想像できますね。バイオームの見た目のことを専門用語で 相観 といいます。
荒原・草原・森林――相観による3つの植生分類
相観によってバイオームを分類すると大きく分けて3つに分類することができます。
上に示した3つの写真は、左から 荒原・草原・森林 です。この3つが相観によるバイオームの分類になります。実際写真を見ても大きく違うことがわかりますね。
荒原・草原・森林の3つの植生は相観が異なりますが、3つの分類には厳密な定義もあります。植生においてもっとも多くの面積を占めている植物のことを専門用語で 優占種 といい、優占種の割合によって、3つの植生に分類されているのです。
3つの植生は、さらに細かく分類することもできます。例えば、森林は、寒冷地では秋に葉を落とす樹木が優占種になる「夏緑樹林」や、一年中、日光や十分な温度があり、常に葉を茂らせる樹木が優占種になる「熱帯雨林」などがあります。
今回は植生の3つの分類と優占種という言葉をしっかり覚えてください。
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バイオームを構成する生物のうち、植物全体のことを指して 植生 といいます。バイオームの特徴は植物によって決められるので、バイオームの分類を行うにあたっては、植生の分類に注目することが重要となるのです。