高校生物基礎
5分でわかる!階層構造
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階層構造
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ポイントの解説授業
森林の階層構造
様々な植物が生育している森林においては、高い木や中くらいの高さの木・低木・地表付近の植物などが階層的に存在しています。
高木層・亜高木層・低木層・草本層
森林の階層構造には、各階層ごとに名称がついています。
30m以上の高木が生育している層を 高木層 と言います。高木層より少し低い層を 亜高木層 と言います。10m付近の低い木が生育している層は 低木層 と言います。そして、低木層より下の草が生えている層は 草本層 と言います。
階層構造が明確に見られる場合、高木層の特に上の部分を 林冠 と言い、草本層の一番下の部分を 林床 と言います。
階層構造が生物の多様性に寄与している
階層構造が存在する森林においては、上の層から段階的に照度が減少していきます。
照度が層によって多様であることにより、異なる植物が生育するようになり、さらに異なる動物が層ごとに集まるようになります。言い換えれば、森林が階層構造をとることで、森林という環境に多様性をもたらしているのです。
このように生物が環境に与える働きのことを 環境形成作用 といい、階層構造は環境形成作用の代表例ということができます。
図は階層構造が見られる森林を図示したものです。