高校生物基礎
5分でわかる!湿性遷移
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この動画の要点まとめ
ポイント
湿性遷移
これでわかる!
ポイントの解説授業
これまで学習してきたのは「乾性遷移」
陸地での一次遷移では、ある土地に溶岩が流れ込み、土壌がまったくなくなった土地から始まり、草本、木本を経て高木林へと遷移します。この一次遷移は、乾いた陸地の地表から始まるので 乾性遷移 に分類されます。
ただし、すべての遷移が乾性遷移なのかというとそういうわけではありません。例えば、水場から始まる 湿性遷移 があります。
水草や浮葉植物が蓄積して土壌を形成
下の図は湿性遷移が起こる過程を表した図です。
湿性遷移とは水が集まっている土地から始まる遷移のことを言います。溶岩が流れ込んで急に水がせき止められるなど様々な原因が考えられますが、 土壌が存在しない状態から遷移が始まる という点においては、今まで学んだ乾性遷移と同じ一次遷移になります。
湿性遷移は、湖沼の水面に、水草や浮葉植物などが生育するところから始まります。その水草や浮葉植物が生育して死ぬことを繰り返し、それらの遺骸が底に溜まることによって土壌が形成されていきます。
土壌の形成・蓄積が進むと、湖沼の水深が次第に浅くなり、湿原へと遷移が進みます。すると、水草や浮葉植物だけではなく、地表に植物が生育できるようになります。
さらに植物が生育し、土壌の蓄積が進むと水が完全に地表からなくなり、裸地・草原に遷移していきます。草原以降は今まで学んだ乾性遷移と同じ過程を辿ることになるのです。
私たちは、これまで陸地での一次遷移について学習してきました。下の図は陸地での一次遷移の初期の様子を表したものですね。