ある地域に生育する植物全体を植生といい、その外観を相観といいましたね。植生の中で最も専有面積が大きく、相観を決定づけるような種を 優占種 といいます。植生・相観の語句の意味も合わせて復習しておきましょう。

土壌がまったくない状態から始まる遷移は 一次遷移 です。溶岩は非常に高温なので、土中の有機物なども分解し、土壌がなくなってしまうのでした。山火事や伐採などを起点とする二次遷移では、一次遷移と同様に植物がない裸地から始まりますが、土壌は存在しています。

森林が最終的に行きつくのが、極相林です。土壌が形成されたあとの裸地では、草本、木本を経て高木林が形成されます。初期の高木林では、成長の早い陽樹が森林を形成しますが、やがて陰樹も成長し、混交林となります。最終的には、 陰樹 が陽樹にとってかわるようになり、極相林を形成します。

裸地から低木林までの遷移を決定しているのは 土壌の厚さ です。土壌がない状態から、徐々に植物の死骸が土壌として蓄積されることで徐々に厚みが増していきます。土壌が厚くなることで根をはる草本や低木などが生育できるようになるのでした。

高木林となってからの遷移を決定しているのは 光 だということもあわせて覚えておきましょう。