高校生物基礎
5分でわかる!針葉樹林
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この動画の要点まとめ
ポイント
針葉樹林
これでわかる!
ポイントの解説授業
降雪環境に適応した形状
針葉樹林は、 気温が非常に低く、降水量も森林の形成条件は満たしているものの比較的少ない環境で形成されるバイオーム です。つまり針葉樹林は冬が長く、寒さが厳しい地域にあるということです。
写真を見てもわかるように、針葉樹は葉を大きく広げず、針のように葉を尖らせた形状で林立しています。
このような針葉樹林がある地域は、 降雪が多い という特徴があります。降雪地域でもし樹木が広葉をつけてしまうと、積もった雪に葉が隠れて光合成ができなかったり、更に雪が積もると枝が折れるなどの不利益が発生してしまうからです。
日本は常緑、ロシアは落葉
日本でみられる針葉樹林は 常緑針葉樹林 で、一年中光合成ができる木本です。
しかし、ロシアなど日本よりももっと寒い地域では、冬になると葉を落とす 落葉針葉樹林 が見られます。これは、冬の寒さがあまりにも厳しいため、葉をつけていると凍傷などで枯れてしまうデメリットがあるからです。
常緑針葉樹林は エゾマツやシラビソ 、落葉針葉樹は カラマツ などが代表例ですね。
また、針葉樹林には、1、2種の木本で森林を形成するという特徴があることも覚えておきましょう。
まずは 亜寒帯 に見られる 針葉樹林 についてみていきましょう。