高校生物基礎
5分でわかる!照葉樹林、硬葉樹林
- ポイント
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
照葉樹林、硬葉樹林
これでわかる!
ポイントの解説授業
関東や関西に分布する照葉樹林
照葉樹林 は、日本でいうと 関東や関西などに存在する森林 です。照葉樹林は年間を通して、 温暖 で 降水量が多い 地域にみられる森林のバイオームです。
植物にとっては、一年中光合成をできる環境が整っているので、 常緑広葉樹 が生育します。照葉樹林の代表例は、 シイ ですね。
ところで、植物が一年中葉を出しておくことにはデメリットも存在します。葉の表面からの水分の喪失です。 葉からの水分のロスを減らす ために、照葉樹林では葉の表面に クチクラ層 が発達しています。
クチクラは光沢があり、葉がピカピカひかっているように見えます。これが照葉という名前の由来です。クチクラは水分を通さないという性質があり、クチクラ層を葉の表面に発達させることで、水分の喪失を防ぐことができるのです。
地中海性気候の地域に広がる硬葉樹林
硬葉樹林は日本にはあまり見られません。硬葉樹林は夏に乾燥し、冬に降水量が多い地域にみられるからです。具体的には イタリア・ギリシャ といった 地中海性気候の地域にみられるバイオーム が 硬葉樹林 です。
硬葉樹林が見られる地域においても、一年中光合成を行う環境が整っているので、 常緑広葉樹 が生育します。しかし、硬葉樹林がみられる地域では夏場に 乾燥 するため、より乾燥に強い葉を持つ必要があります。なので、 硬葉樹林はよりクチクラ層を発達させた葉を持ちます。
クチクラを更に発達させた葉は厚く、硬くなるので硬葉樹林という名前がついています。硬葉樹林の例としては オリーブ や コルクガシ などがあげられます。
温帯に存在する森林のバイオーム、 照葉樹林・硬葉樹林 にはどのような特徴があるのでしょうか。