高校生物基礎
5分でわかる!大気中の窒素の取り込み
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この動画の要点まとめ
ポイント
大気中の窒素の取り込み
これでわかる!
ポイントの解説授業
窒素(N)は、タンパク質と核酸に含まれる
前回は炭素(C)に注目して循環を見てきましたが、今回は 窒素(N)の循環 について学習しましょう。 窒素 は生物を構成する物質のうち、 タンパク質と核酸に含まれる元素 になります。いったいどのような経路で生物へと取り込まれ、タンパク質や核酸に変化していくのでしょうか。
窒素固定とは?
窒素は、非生物学的環境ではどこにいるでしょうか? 大気中に 窒素(N2) として多く存在しています。大気は、酸素や二酸化炭素なども含んでいますが、約8割は窒素から構成されています。
ただし、生物は大気中に存在する窒素を吸い込んでも、体内に直接取り込んで利用することはできません。では、どのようにして大気中に存在する窒素は、生物に利用されるのでしょうか。
次の図を用いながら解説しましょう。
実は、窒素(N)はアンモニウムイオン(NH4+)に変換されることで、生物に利用されるようになります。大気中の窒素をアンモニウムイオンに変化させることを 窒素固定 といいます。
窒素固定生物は細菌とシアノバクテリア
窒素固定を行うことができる生物は 窒素固定生物 といい、非常に限られた種しかありません。窒素固定生物の例としては アゾトバクター・クロストリジウム・根粒菌・ネンジュモ などがあげられます。
窒素固定生物は大きく分けると、 細菌 と シアノバクテリア に分けることができます。
アゾトバクター・クロストリジウム・根粒菌 は 細菌 です。 ネンジュモ は シアノバクテリア です。いずれも原核生物であることが共通点ですね。
次のポイントでは、どのようなプロセスを経てアンモニウムイオン(NH4+)がタンパク質や核酸になるかを見ていきましょう。
生物を構成する物質は、生物と非生物的環境の間で循環をしていましたね。