高校生物基礎
5分でわかる!ラムサール条約
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この動画の要点まとめ
ポイント
ラムサール条約
これでわかる!
ポイントの解説授業
水棲の生態系がある地域は保全
ラムサール条約の目的は 渡り鳥の保護 です。渡り鳥の保護といっても、渡り鳥を捕獲して施設で育てるというわけではなく、渡り鳥が飛来する様々な 湿地 が保全する対象になります。
上の写真は、条約で保全対象となっている湿地の例です。 湖沼・干潟・マングローブ・サンゴ礁・水田など があります。実は、ラムサール条約は解釈が拡大していて、近年では、渡り鳥が生育しないような所でも、 水棲の生態系がある地域は保全しよう という条約になっています。
漁業、農業、観光など湿地からの恵み
ただし、ラムサール条約の対象となる湿地は、世界中に広く分布していて、そこには多くの人々が住んでいます。条約の保全対象だからといって、湿地で活動を一切してはいけないということは、ほとんど不可能です。
そこで、ラムサール条約では湿地の 賢明な利用 も紹介されています。生態系の維持をしながら、 漁業、農業、観光など湿地からの恵みを利用 し、生態系の維持と人々の生活を両立していくことが、「賢明な利用」です。
では、ラムサール条約が具体的にどういう条約なのかをみていきましょう。