高校生物基礎
5分で解ける!生態系と物質循環、エネルギー循環(テスト2、第1問)に関する問題
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問題の解説授業
人間活動による生態系の攪乱の影響
工場の排煙などに含まれる酸性雨の原因となる物質は、窒素酸化物・硫黄酸化物です。工場から排出された窒素酸化物や硫黄酸化物は、大気中の水・酸素と化学反応し、硝酸や硫酸へと変化します。硝酸や硫酸が雨に溶け込むことで酸性雨となるのでした。
白化現象です。サンゴ礁はサンゴ虫と褐虫藻の共生によってできているものです。海水温が上昇すると、褐虫藻の光合成効率が低下します。するとサンゴ虫は、褐虫藻との共生関係を解消します。サンゴ礁の色は褐虫藻の光合成色素の色によるものだったので、サンゴ礁から色が失われ白化現象がみられます。
排水により河川の栄養塩類の濃度が高くなることを富栄養化と言います。窒素やリンは、植物プランクトンの栄養分になるものです。富栄養化が起こると植物プランクトンが異常増殖し、アオコや赤潮が発生します。アオコや赤潮が起こると、水中の底まで光が届かなくなり、水草が死滅します。水草が死滅することで水中の酸素が欠乏します。水中の酸素が不足することで、魚類が死滅するなど生態系におおきな影響が与えられます。
汚染物質などが生体内で濃縮される現象を生物濃縮と言いました。生物濃縮が起きる物質は、分解されにくく、排出されにくい物質です。食物連鎖を通して濃縮が次第に進み、栄養段階が高次の生物では非常に高い濃度になってしまうのでした。