5分でわかる!原核細胞と真核細胞
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この動画の要点まとめ
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では、原核細胞と真核細胞はどこが共通していて、どこが異なっているのでしょうか。
今回は、次のように3つの図を用意しました。
左にあるのは原核細胞、右にあるのは真核細胞(動物と植物)です。
それぞれの共通点と相違点を見ていきましょう。
共通点は、DNA・細胞膜・細胞質
原核細胞と真核細胞の共通点は3つあります。
①DNA、②細胞膜、③細胞質です。
①DNA
DNAは生物における遺伝子の本体で、生物には必ず含まれています。
左図を見ると、原核細胞には細胞の中に環状の構造物がありますね。
これがDNAです。
原核細胞のDNAは、細胞質中に分散した状態で存在していると言えます。
一方、右の真核細胞はどうでしょうか?
真核細胞では、核の中にのみDNAが存在しています。
②細胞膜
2つ目の共通点は、細胞膜です。
細胞膜とは、細胞の外側にある膜のことでしたね。
原核細胞も真核細胞も細胞膜をもっています。
③細胞質
3つ目は、細胞質です。
細胞膜の内側は空洞になっているわけではありません。
原核細胞も真核細胞も、細胞質という中身によって満たされています。
原核細胞と真核細胞の共通点として、DNA・細胞膜・細胞質の3つを覚えておきましょう。
相違点は、核・膜構造体・細胞壁
続いて、原核細胞と真核細胞の相違点に注目していきます。
①核、②膜構造体、③細胞壁の3つです。
先ほどの図をもう一度見てください。
①核
原核細胞にはなく、真核細胞にあるのが核です。
核はDNAを収めているもので、図の真核細胞では、大きな丸い構造物として描かれていますね。
②膜構造体
次に、膜構造体とは、細胞質の中に入っているものです。
膜で囲まれた特別な構造をしていることが特徴です。
たとえば、ミトコンドリアや葉緑体といったものが当てはまります。
原核細胞の細胞質には膜構造体が見られませんが、真核細胞の中にはいくつか丸い膜構造体が見られますね。
③細胞壁
注意してほしいのは細胞壁です。
細胞壁は、細胞膜の更に外側にあります。
細胞壁は、細胞の形を維持するはたらきをしているものです。
真核細胞のうちの植物細胞と、原核細胞で見られます。
細胞壁は、動物細胞には見られないため、相違点としています。
原核細胞と真核細胞の特徴について、核の有無だけでなく、3つの共通点と3つの相違点をしっかりと思い出せるようにしておきましょう。
生物のからだの基本単位となるつくりを、細胞といいましたね。
細胞は、その特徴によって、大きく2つに分類されます。
核がない原核細胞と、核がある真核細胞の2つです。